上田浩之のインドネシア奮闘記ブログ

インドネシア スラウェシ島 バンタエン という周りに日本人がいない地で生徒17人への自動車専門技術、ソフトスキルの教育を行い日本でも通用する自動車エンジニアに育つまでを綴ったブログ

生と死について


昨日の夜中に生徒のイップルのお父さんが亡くなった
年齢はまだ52歳
日本だとまだまだバリバリ働ける年齢だと思う
糖尿病が原因らしい
 
学校の自動車科からの代表として、私とアンディラさんと、イップルの彼女のウスワの3人でゴワというところに向かった
イスラム教では4人まで妻にすることが可能で
イップルのお父さんは3人を妻にしている
その一番初めの奥さんの次男がイップルになる
 
到着したら、たくさんの関係者がイップルのお父さんにお別れの挨拶をしていた
身内はみんな号泣していて、ショックのあまりに自分を失っている人さえいた。
 
お別れを告げられた後、お父さんの体は身内によって綺麗に洗われた
そして、モスクでお祈りをされた後、救急車に乗せられて埋葬場所までいった
 
 
イスラム教では、故人は土葬される
頭はメッカの方向に向けられる
現世の行いが来世まで反映されると信じられている
 
私は
人が亡くなった時に、その人が今までどのような人生を歩んできたかが分かると思っている
それは、どれだけの人がその故人を思っていたかが、その時にはっきりするからだ
 
私はお父さんには会った事はないが
今日の葬儀に参加させて頂き、参列した方々を見ていると
素晴らしい方だったのだと思う
 
 
今、インドネシア自爆テロが起きたと大きなニュースになっている
それを見てイスラム教の人達は怖いとか思わないでほしい
テロを起こす人達は、イスラム教の人達からみても異常な人間だと思っている
 
私が6年間の間で出会った、イスラム教の人達はみんな本当にいい人達ばかりで、心が優しくて、友達思いの人達ばかりだ。
 
この2年間、生と死をたくさん見てきて、生き方について深く考える事ばかりだと思う