上田浩之のインドネシア奮闘記ブログ

インドネシア スラウェシ島 バンタエン という周りに日本人がいない地で生徒17人への自動車専門技術、ソフトスキルの教育を行い日本でも通用する自動車エンジニアに育つまでを綴ったブログ

改善

11月8日   改善

昨日は、ジャカルタのアストラモーターの改善チームが、アラウディンの店舗の調査をしに入ってきた。1ヶ月程前に、現状調査や、改善ミーティングなどを行っていた。そして今回は、その進行状態を確認する為に、再度調査するようになっている。
 私もそのミーティングに参加させて頂いた。サービスマネージャーがプレゼンテーションをする。
その途中、途中で、この場合はどうなの? ここはどうなっているの?
と、とても沢山の質問をしていた。細かい所まで聞くので、サービスマネージャーも少し困った様子だった。
ミーティングが終わると、サービスカウンターの所で、カルテの流れ、サービスアドバイザーの接客対応などをチェック、一人のお客様について何分かかっているかも、測っていた。その後は、工場の中もチェック、サービス点検が実際にどのくらいの時間で、完了するのか、ムダ・ムラ・ムリはないのかなどの、細かい所まで、チェックしていた。
他にも、洗車の出来栄え、洗車時間、ムダ、ムラ、ムリがあるかどうか、細かくチェックしていた。お客様が入庫して、帰るまでのリードタイムを知る為に全てのタイムを計測し、チェックしている。 ジャカルタにあるアストラモーターからは、ハジカラトヨタだけではなく、インドネシアのディーラーほとんどに、改善チームが入っていると話していた。

 秀さんが託してくれた日記を読み返す。
始めて日記を読んだ時は、マカッサルのトヨタディーラーは、日本と比べてまだまだまだ改善という所に関して、遅れている所があると感じた。その時から、約3年が経過し、今ではこのように、定期的に改善チームが、アストラモーターからも入り。店舗によっては、スタッフ全員の改善に対する意識が本当に高い。 アラウディンでは、6人ごとのスモールグループを作り、それぞれのグループに役割を与え、それについて各月ごとに進行状況をプレゼンテーションする。 そして、スタッフ全員で話し合う。どうすれば、この問題を解決出来るか? このたった3年間で、そこまで進んでいる。
 まだ私がインドネシアに行く前に、秀さんが口癖のように、「改善、改善」と言っていた。正直そこまで改善の大切さは理解できていなかった。しかし、今こうして改善のミーティングに参加したり、どうすれば時間を短縮する事が出来るかなど、自分が体験する事によって、なぜ、秀さんが口癖のように「改善、改善」と言っていたのか、ようやくその意図が分かった気がした。
日本でも、今以上にスタッフ一人一人の改善の意識を上げていかないと、いづれインドネシアに追い越されるような気さえする。 そういう緊張感をもって仕事に取り組まなければならないと感じた。 そして、私のインドネシアでの経験を、日本に帰った時に、後輩達に伝えたいと思う。



このタイヤが乗っている謎の工具は、ムリムダムラをなくす為に、サービス部長が開発した。これで、まだ実用至ってないが、その改善の気持ちがとても大切だと思う。

ひろの道

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