上田浩之のインドネシア奮闘記ブログ

インドネシア スラウェシ島 バンタエン という周りに日本人がいない地で生徒17人への自動車専門技術、ソフトスキルの教育を行い日本でも通用する自動車エンジニアに育つまでを綴ったブログ

人が変わる唯一の方法は「見せる」ということ


私がインドネシアと関わりがスタートして6年になる。
6年前はインドネシアの自動車ディーラーで修理を教えたり、逆に学んだり。
2年前からは、インドネシア職業訓練校にて生徒達に車の授業をしたり、ソフトスキルを教えたらり、たまに日本語を教えたりしている。
そんな中で、本当にたくさんのインドネシアの人たちと話しをしてきた。
小学生、中学生、高校生、大学生、インストラクター、家がない人、ギターを弾いて稼いでいる人、駐車場管理のおじさんから、大学の教授まで
その話しの中で気が付いたことがある
 
よくこのような会話をする
 
相手:あなたは何をしている人ですか?
私:学校でインストラクターをしています
相手:日本人は素晴らしいですよね。
私:何がですか?
相手:時間をきちんと守るし、規律が素晴らしいでしょ。
私:インドネシア人はどうですか?
相手:インドネシア人は時間も守らないし、規律もあまり守らないから
 
このような会話を今までで何十回もしてきました。
僕の2年間の経験からの気づきがあります
そして、それは日本でも同じように考える事ができるのではないかと思っています
 
僕がここでの仕事をスタートした時の事ですが、学校には本当に様々な問題がありました
学校めっちゃゴミ落ちてる
みんなポイ捨てする
なにか食べながら授業うける
音楽聴きながら授業うける
全員遅刻する
 
映画のクローズゼロの実写版です
 
そこで、グループに別れて問題を自ら発見する授業をしたとき、ほとんどの班が先ほど私が気づいた問題と同様の事を問題だと思っていたんです
みんなが問題であるという共通の認識がありました
 
スタート時に感じた事から、2年間での感じた事を振り返って考えました。
 
地域貢献活動の為に小学校、中学校を交えて掃除をした時、職業訓練校での経験、他色々から
先生達は言います。
「掃除はとても大事なことだからね!みんなきちんとやりましょう!」
と子供達に言いながら、先生がポイ捨てをします。
「時間はきちんと守らないといけないですよ!」
と言っている先生が平気で遅刻をします
「規律正しい人間になりましょう!!」
と言ってる先生に、BLKバンタエンから持っていったホウキとチリトリを取られました
 
子供達はきっとこう思っているでしょう
 
先生はきっと正しいことを言っている
でも、先生はその言っている事と違う事をしているので
それでいいに違いない
 
そういう大人を見続けて子供は大きくなっていきます。
結果
規律正しい日本人ってすごいですよねーー(僕たちは必要だと思ってないけど)
日本人って時間きちんと守りますよねーー(僕たちは必要だと思ってないけど)
日本人ってゴミきちんとゴミ箱に捨てますよねーー(僕たちは必要だと思ってないけど)
 
これらの言葉には(僕たちは必要だと思ってないけど)こんな言葉が隠れています
そりゃ、今までそのような大人を見ていると、必要だと思わないでしょう
問題だとわかっていても、必要だと思わないと行動しませんし
僕もそうですし
 
だから、まず自分ができる事は何かと考えました
 
・言っていることと、行動を同じにする
・行動で手本を見せる
 
自分がこの2点をしっかりやりたいと思います
それを見ている人の行動が変わるかどうかなんかは正直わかりません
 
ただ、
 
人が変わる唯一の方法は見せる
 
ということです。