一カ月間のバンタエン職業訓練校での仕事を終えて、先ほど愛媛に戻ってきました。
48名のインストラクターを、1ヶ月間でアップグレードさせるというかなりハードな内容でしたが、愛媛トヨタ 池田さん・ネッツトヨタ南国 伊藤さん と協力しながら、現在あるリソースで最大限の結果を出すことができたと思います!
1ヶ月間の閉校式は、マカッサルで実施しました。全員揃うと人数が多くて改めてようやったなと感じます。
最後の活動の週は48名の評価を実施しました。評価の内容は池田さん、伊藤さんとのMTGの中で評価項目を検討しました。こちらの一般的な職業訓練校での評価方法は、ハードスキル(鬼と金棒でいえば金棒)が大きいかで評価します。しかし、私達はハードスキル以上にソフトスキル(鬼)が重要だと考えました。大きい鬼があって、初めて金棒を自在に振り回すことができます。評価項目もその考え方を中心に検討しました。
①ソフトスキルの中には、人間力(5S/リーダーシップ/授業態度/人間関係)とインストラクターとして必要な能力(新しい技術・スキルを積極的に吸収しようとしている / 自分の理解した事を相手に、分かり易く伝えることができる / 相手に伝わるまで諦めずに、粘り強く伝えることができる )を設定しました。
②ハードスキルの中には、ハイブリッドのテスト / 故障診断・スマートキーのテスト / PDCAの理解 / 日本語テスト の結果を項目に入れました。日本側インストラクターとインドネシア側インストラクター両方の意見を反映させ評価をしました。
インストラクターの中には、国立・県立 そして、自動車科・バイク科 から来ていました。今回の評価結果から言えるのは、国立の自動車科だから、評価が高いという結果にはなりませんでした。地方の県立 バイク科からのインストラクターからでも、インストラクターとして素晴らしい人材はたくさんいる事が分かりました。プロジェクトの目標として、職業訓練校のインストラクターのレベルアップをさせるという事がありますので、講師そして、評価する側の立場として、ソフトスキル・ハードスキル共にレベルの高い、育成・評価システムを立案していきます。
今回実施している、育成・評価システム のプロジェクトでは、日本側でも活かせることを多く学べました。
自らが評価制度を立案して、自らが一人一人に対して「鬼と金棒」を評価することで、人を見る目を養えました。言葉が違う国ですので、誰が何を言ったのかではなく、誰がどのような行動をしたかに焦点をあてました。他人を評価することで、自分自身を客観的に更に見えるようになりました。自分の発言に責任はともなっているだろうか? 発言と行動はともなっているだろうか? など、特に鬼の部分を中心に考えました。自分自身の鬼を大きくすることで、自分自身の影響の和が広がり、周りの人の鬼までも大きくすることが可能になると思います。
プロジェクトはスタートしたばかりです。プロジェクト期間の3年間は自身の鬼の成長をせ、影響の和を今よりも大きくしたいと思います。
今回のソフトスキルの授業では、インストラクター48名全員に課題を与えました。
今回のプロジェクトのような「草の根活動」で、実際に現場で一緒に汗を流して、そして一緒に考えて、一緒に結果を出していくというのは、とても大変ではありますが、とてもやりがいのある活動だと感じます!!
次回は2020年の1月渡航の予定です。
内容は24名のインストラクターのアップグレーディングです。
今回の経験を活かして更にアップグレードできそうなので、今から非常の楽しみです!