上田浩之のインドネシア奮闘記ブログ

インドネシア スラウェシ島 バンタエン という周りに日本人がいない地で生徒17人への自動車専門技術、ソフトスキルの教育を行い日本でも通用する自動車エンジニアに育つまでを綴ったブログ

インストラクターに認められた!?泣けるくらい嬉しい言葉をもらった。


朝礼でインストラクターから嬉しい言葉をもらった
 
ちょっと最近、厳しいことを厳しいことを言いすぎてしまっている
特に工場の4Sについて
工場にゴミが落ちていたり、汚れていたら担当者を呼んで注意することがある
残り3ヶ月しかないので、なるべくはインストラクターを注意している
そして、インストラクターから下におろすようにしている
ときどき私から生徒にも注意するのだが
その注意がどうも結構厳しいようで傷つくようなのだ
 
今日の朝礼で生徒のJが決心しました。
みたいな表情で発言した
生徒Jは工場の4Sのリーダーをしていて、工場の4Sに対しての異常箇所の対応をする役目をになっている
 
「僕はもう工場のPDCAはしたくありません。
ハジカラトヨタに入社する為に1人で勉強に集中したいです!!」
 
そう。先日の模擬試験で45点をとった生徒で、生徒の中で就職試験が危ない可能性がある生徒の一人だ
 
インストラクターのANDIRAがそのJの言葉に対して、きっちりと返答した。
 
「自分が受け持った仕事はきちんとやりとげなければいけないと思う
それに、1人だけで勉強をするのではなくて、インストラクターがいるのだから分からないところは、頼って来て欲しいし、Jはできると信じている」
 
生徒Jはやらないという決心が固まっているみたいな表情だった
 
別のインストラクターのデデさんが自分の思いを口にしだした
 
「今までPDCAもみんなで頑張ってきて、現在までで素晴らしい結果がでているし、みんなもとても本当に勉強になっているとおもう。
だから、途中で投げ出すような事はして欲しくない。この朝礼でみんなが集まるのもほんのあと3ヶ月だけだ
ヒロさんも3ヶ月したら日本に帰ってしまう。今までのヒロさんは本当に、本当に私たちに対して一生懸命貢献してくれた。
私たちは、貢献してくれた事に対して全力で答えたいと思っている
だから、残り3ヶ月一生懸命、全力で頑張ろうじゃないか!!」
 
リアルにちょっと涙でた
 
その後、なにか一言お願いしますと言われたので、少し思いを伝えた
 
「みんなはなんで勉強するの?
私はここで自動車の事について、みなさんに教えているけど、それ以上に私自身が勉強になっている
私は勉強はとても楽しい事だと思う。
なぜかと言うと、勉強っていうのは将来の選択肢の道作りなんじゃないかと思っている
例えば、勉強をしないとただ1つの可能性の道しかない。もしそれがダメになるとあなたはどこに向かって進むの?
勉強をする事によって、自分が選択できる道が10個できると、1つの道がダメでも別の道を選択できるし、本当に自分がやりたい事を自分の意志で選ぶ事もできると思う
その将来の道を、今作っているんじゃないのかと私は思っている
だから、勉強をすることってとても大事なんじゃないかな?
それでも必要ないと思うのなら、もう勉強しなくてもいいと思う」
 
っと自分の思いを伝えました。
 
朝礼後にデデさんからこう言われました
 
「私はヒロさんの気持ちにしっかり気づいています」
 
また、涙がでそうだ
 
今日の授業は、サイコロジー(精神論、IQテスト)の授業を外部講師にしてもらった
授業中、生徒がきちんと授業をしているのかを見て回った
生徒Jも真面目に授業を受けていたのだが、メモの用紙のとなりには携帯が置かれていた
その携帯の画面はレジェンドゲーム(今スマホで流行っているゲーム)の画面でなにやら自動で戦いが行われていた。
 
一瞬で考えた
 
・模擬テストの点数45点
・さっきの朝礼で勉強に集中したいから工場のPDCAはもうしたくない
・工場のPDCAっていったって、やる事はほんの少し(1日10分程度)
・今は外部講師がわざわざ来てくれて授業をしているところ
 
= 言っている事 &  やっている事が違う → やばいキレそう
 
になったけど、冷静になってその場で言うはやめた。
 
さぁ、これからどうしよう・・・・
 
学校教育ってめちゃくちゃ難しい (T . T)
 
レジェントに負けないようにがんばろう。