上田浩之のインドネシア奮闘記ブログ

インドネシア スラウェシ島 バンタエン という周りに日本人がいない地で生徒17人への自動車専門技術、ソフトスキルの教育を行い日本でも通用する自動車エンジニアに育つまでを綴ったブログ

2017年3月 活動記録

毎月の活動記録を書きながら思う事があります。

自分自信の人生そのものがPDCAだなと。

PLAN→ 中期・長期のPDCAの計画を立て、短期の計画を立て、その計画を毎週、毎日の行動計画に落とし込む。

DO→ 実際に計画に従って行動をする。

CHECK→ PLANで計画した、目標と実行した結果を照らし合わせ、新しい課題を見つけ出し、対策案を検討する。

ACTION→ CHECKで検討した対策案を、PLANに落とし込む。

かなりざっくりですが、上記の事をソフトスキルでは、実技とともに教えています。

今まで、PDCAの授業なんてした事もありませんでしたので、インターネットや、本から勉強をして、良いと思った事を取り入れて授業をしています。

自分自信の人生では、5年単位で目標の計画を立てています。

言うまでもなく、生きて生活をしていますので、いい事があったり、嫌な事があったり、思い通りになる事があれば、思い通りにならない事もあります。

なんでそうなったのか?も当たり前のように自然に考えますし、どうすれば、思い通りになるのか?も考えると思います。

深く考えないにしても、自然に自分自身の中でPDCAを回していたのだと思います。

毎日自分自身が勉強をして、授業を行い、PDCAサイクルを人に教えれるまで成長している事がとても楽しく感じます。

勉強する事や、新しい事に挑戦する事が好きなんだと、改めて思いました。

 

現在の自動車の授業では、2班に分けてエンジンの授業と、サービス点検の授業を行っています。

エンジンの授業では、ベンチエンジンにてエンジンの分解、計測、組付けを行っています。

生徒達は、初めは工具や計測器の使い方に慣れていなかったのですが、計測まで完了し、組付けを行う段階では、すでに工具や計測機の使い方は上手になっていました。

サービス点検では、12ヶ月点検と同じような内容を勉強しています。

エンジンルームの点検、タイヤの脱着の方法、下廻りの点検などです。

こちらも練習すればする程、上手になっていっています。

定期試験の時も、以前では緊張して思ったように出来ていませんでしたが、今では練習した事を発揮できるようになってきています。

先日、生徒達の新しいつなぎが出来ました。1学期まで使用していたつなぎは、お尻のところが破けたり、縫っている所がほつれてしまい、すでにボロボロになってしまっています。

新しいつなぎは、日本のトヨタディーラーのつなぎをモデルに、オーダーメイドで作られました。

良い意味で期待を裏切ってくれました。一目見ての感想は。

とても格好いいです。

トヨタのつなぎの赤いラインは青色にアレンジされ、表側には労働省ロゴマーク、背面にはBLK BANTAENGの文字。

ただ、所々すでにホツレがあったり、ポケットのマジックテープの色が人によって違ったりしていました。

やはり、そこはインドネシアクオリティです。

生徒達が新しいつなぎを嬉しそうな着ている所を見ると、こちらまで嬉しくなります。

毎週金曜日は、全体朝礼の後に体操を行います。

一ヶ月に一回程、エアロビのインストラクターが来てくれます。

踊りは得意ではないので、本音は後ろの方でコソッとしておきたいのですが、いつも無理やり一番前にの中心に立たされます。

先日、マカッサルで6ヶ月間日本語の指導をしてらっしゃる、日本語の先生(松尾さん)がBLK Bantaengに来て下さいました。

たまたまなんですが、元々松山でのお友達でした。

それがこんな所でこんな風に会うのは、世間、いや、世界は狭いと感じました。

松尾さんは、マカッサルから習字道具と、浴衣を持って来てくれました。

もちろん、生徒達は習字や浴衣をするのは初めてでとても楽しそうでした。

習字では、習字する言葉をそれぞれ考えてきてと、前日に連絡していました。

思い思いに考えて来た言葉がとても印象的でした。

「素晴らしい学校」

自動車整備士

「改善」

「あなたが恋しい」

「運命・禁欲」

みんな、この2年間を真剣に取り組んでいるのが、わかるような言葉の選択でした。

特に「運命・禁欲」は笑いました。

こうして、日本の文化に興味を持ってもらい、日本が好きになってくれたら嬉しく思います。

 

3月に入って、生徒インストラクターのデデさんが、肝臓の病気で患い長期で入院をしています。

先日、私と生徒全員でお見舞いに行きました。

食事を食べると吐いてしまい、夜も眠れないような状態になっているそうです。

状態からして、もしかしたら一緒に仕事をするのは難しいかもしれません。

早く体調が良くなり、できるならまた一緒にデデさんと仕事がしたいと思っています。

ここで仕事をする上で、もちろんスムーズにいく事ばかりではありません。

先日、生徒インストラクターの一人が、これ以上仕事したらデデさんと同じように、倒れてしまうと言い出しました。

モチベーションが下がり始めています。

前回、モチベーションが下がっている生徒がいました。

私とその生徒は2人でよく話し、今後どうしていくべきかをハッキリでき、モチベーションが今は上がっていて、率先して学習をする一人になり始めています。

今度はインストラクターです。

年齢は41歳で、私より年上なので、このインストラクターを前向きにさせるのはちょっと時間がかかりそうです。

しかし、1年半後には、このインストラクターはBLK Bantaengに残り、生徒を指導していく計画になっています。

なので、早いうちに目標と計画を持って行動ができるようになって欲しいです。

私自身が出来るのは、その方法を伝える事しかできませんので。

本気になるのは自分自身の内的要因でしかないと思っています。

 

4月に入ると、ハジカラトヨタのインストラクターが授業を教えに来てくれます。

そして、日本からは日野さんも来てくれます。

正直な所、まだまだ私は言葉が上手に伝えられない事が多々あります。

ですので、毎日インドネシア語の日記をつけて、言葉を覚えるような努力を行っています。

それとともに、BLKの生徒の成長を、皆さんに知って頂きたいと思うからです。

4月からはハジカラトヨタのインストラクターと、日野さんと力を合わせて頑張ります。

そして、ソフトスキルで使用するコントロールボードも完成させる予定です。

これを使って、PDCA見える化していき、進捗状況をコントロールしていきます。

日本からも、インドネシアからも、本当にたくさんの方に応援をして頂き、いつもとても嬉しく思います。

今ではインターネットがあり、昔より世界はとても近くに感じるようになりました。

気軽に外の世界の情報を知る事ができます。

その反面、情報過多になりすぎて、周りの情報に影響されやすくなる事もあると思います。

ですので、周りの情報にも耳を傾けながら、今行っている仕事に集中をして、今このタイミングで自分が行うべき事にしっかりと焦点を当てて実行をしていきたいと思います。