上田浩之のインドネシア奮闘記ブログ

インドネシア スラウェシ島 バンタエン という周りに日本人がいない地で生徒17人への自動車専門技術、ソフトスキルの教育を行い日本でも通用する自動車エンジニアに育つまでを綴ったブログ

まずは自分が見せる事

9月24日  まずは自分が見せる事

ハジカラトヨタの車の流れを知るために、一人のお客様、一台の車について、受付から引渡しまでの流れをチェックしている。そうする事により、日本と、インドネシアでの違いが分かり、少しでも改善という部分に携われると思ったからだ。
 『改善』という所は知識不足な所が沢山あるけれど、秀さんを始めとして、愛媛トヨタでどのような事をして、『改善』をしてきたか見てきたので、それを少しでも生かすことが出来ればと考えた。
『改善』というのは、とても沢山の考えがあると思うが、自分なりの解釈でいうと、効率良く楽に仕事をする為に考え実行する事だと思っている。
ここウリパでの改善というと、先日作ったボルトを入れる為の箱。これの使い方は、直接地面にボルトを置かなくするようにする事、そして、分解整備をした際に一箇所に全てのボルトを集めていたのを、一つの箱により、8箇所に分ける事が出来る為に、次にボルトを取る時に、すぐにボルトを取る事ができる。 これにより、整備の時間も短縮でき、楽に、そして効率のいい作業が出来るようになると思う。 
今では、その箱が人気過ぎて、いつも元の場所に帰ってこないという問題が発生している。
なので、次はその箱を誰に貸出て、今どこにあるのかというのを一目で把握する為のボードを作ろうと考えている。 
一つ行動を起こすと、一つ問題が出てくる。改善というのは、時間のかかる作業かもしれないが、とても大事な事だと考えている。 
しかし、エンジニア達はなかなか自ら作ろうとか、言う人はいない。 
少し手間をかけるだけで、自分達の仕事が効率良くそして、楽になるのになぁと、少しもどかし気持ちにもなるが、自分の出来る範囲で頑張っていこうと思う。

その、一台の車で、後ろのドラムブレーキを交換する作業をしていた。作業しているエンジニアはまだ若いスタッフで、片方のドラムブレーキで30分以上もかかっていた。しかもお客様のタイヤの上に座って作業をしている。  
それはダメだと伝えると、タイヤに座るのをやめて、そのエンジニアは他のエンジニアに注意をしてくれた。
時間掛かりすぎよ! 自分やったら、10分で出来るね! と話すとじゃやって見て!と反対側のブレーキシューを交換する事になった。
なんかタイムトライヤルになってエンジニアがすごい数集まってきた。
これで、10分出来なかったら立場ないよな。と感じたがもう後には戻れない。
結果、始めての車だったが、6分間で、分解・組み付けをする事が出来た。
とても安心した。
さすがやるなーー!と歓声が上がった。
まずは自分が見せる事が、とても大事だと改めて感じた。


エアコンフィルターはこのようにとても汚れている車が多い。
道路もまだまだ舗装されていない所もあり、ホコリや排気ガスの量がとてもすごい!
お客様に交換のお勧めに行く所だ

今日は違う店舗に移動をして仕事をしている。
そこでは、改善がウリパよりすすんでいる。数日間こちらの店舗を見て、学び指導していきたい! 








ひろの道
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