上田浩之のインドネシア奮闘記ブログ

インドネシア スラウェシ島 バンタエン という周りに日本人がいない地で生徒17人への自動車専門技術、ソフトスキルの教育を行い日本でも通用する自動車エンジニアに育つまでを綴ったブログ

ハイブリッド車(HV車)スペシャリスト!!


残すところ学校生活も1ヶ月ちょっとになりました。
少しずつ、私たちが行った2年間の引き継ぎをインストラクターにしたり、最終に行う予定にしている活動報告の資料を作成を行っています。
7月には今いる生徒16人が卒業をします。
そして、新たに32名の新しい自動車科の生徒が入ってます
インドネシア全国の職業訓練校をみても、2年間のコースがあるのは、この田舎にあるバンタエン県だけです。
そして、2期生目からは2年間一緒に学んだインストラクターが教える事になっています。
 
自動車科の授業では来週からHV(ハイブリッドシステム)の勉強をする予定になっています。
インドネシアではまだまだ数が少ないハイブッド車です。
ハイブリッド車が少ないのは、バッテリーが高価であり、仮に故障した時に日本からのバッテリーの輸入はインドネシアでは、関税が非常に高いのです。
インドネシアで部品を製造して組み立てている車両は、大衆車で200万円〜300万円なので、日本とほぼ同じ金額です
しかし、日本から輸入した部品から組み立てた車両は関税が約部品の3倍かかってくるので、例えばアルファードであれば、2500万円前後になります。
超超高級車です。
 
まだまだ、道端にタイヤが外れた車を整備している光景をよくみますが、この国では排ガスについても取り組んで行く必要があります。
そうなると、インドネシア政府の輸入に対する法律が変わったり、バッテリーを国内で製造する必要がでてきます。
ハイブリッド車や電気自動車が必要になってくるわけです。
 
マカッサルにあるトヨタディーラーの、カラトヨタでもまだまだハイブリット車の教材がありませんが、BLKバンタエンでは、愛媛トヨタの協力により、BLKバンタエンにハイブリッド車があります。
ディーラーでも、まだ実車を使用しながらハイブリッドを学習していないところ、BLKバンタエンは学習をすることができます。
 
本日は日曜日で休みですが
来週の学習の準備に備えて、愛媛トヨタの柴田さんと、愛媛トヨぺットの日吉さんに実習教材の準備をして頂きました。
ハイブリッド車は、ガソリンエンジンと電気モーターを使用して動く車のことです
非常に燃費が良く、電気モーターも使用するので、排気ガスの排出量が少なくてすみます
ただ、構造がとても複雑ですので、しっかりで勉強し、事前の準備が必要になります
 
これはハイブリッドトランスアクスルという、タイヤを動かすモーターと、バッテリーを充電する為の充電装置がついている部品です
 
 
バラバラに分解しています
来週はこの教材と、ハイブリッド車を使用して生徒、インストラクター16名が学ぶようになります
 
柴田さん、日吉さんは2ヶ月間の短期派遣です
バンタエンの残りの滞在期間も約2週間になりました
私のムチャ振りにも、一生懸命に取り組んで頂き、たくましくバンタエン生活を過ごしています
本当に助かっています
それぞれが、各店舗に戻ったらきっとたくましく感じると思います
 
なにせ、日々の生活の中でも
 
シャワーはボウフラが一緒にでてくる水を浴びたり
たまに外で食べるデザートには芋虫が入っていたり(勝手にしのびこんできたやつ)
言葉が違う中、伝えるということの難しさを体験したり
 
色々試練を乗り越えてきてますから(笑)