上田浩之のインドネシア奮闘記ブログ

インドネシア スラウェシ島 バンタエン という周りに日本人がいない地で生徒17人への自動車専門技術、ソフトスキルの教育を行い日本でも通用する自動車エンジニアに育つまでを綴ったブログ

安全作業についてきちんと叱れるという事はとてもだいじ


安全作業が出来てない生徒をめっちゃ叱りました
 
BLKバンタエンの自動車科では、安全作業については何よりも優先するものとして取り組んでいます
 
それと同時に、報告、連絡、相談は絶対行う事としてます
 
 
今日の自動車のバッテリーの復習授業のとき
自動車のエンジンを始動する為の教材を作りたいといってきたので、一つの班はバッテリーのカットモデルを作成する事にしました
古いバッテリーといっても、中の液体は硫酸なわけで、カットモデルを作成するにはとても慎重に行わないといけません
そのカットモデルを作成するのに、グラインダーを使用したいと言ってきた
私は安全作業を考え、硫酸が飛び散るかもしれないし、中の電極が飛んだらいけないので、グラインダーは使用せずにのこぎりを使って手動で切ってと言いました
 
・・・10分後
 
「ギュイーン」
っと音が聞こえてくる
 
この音が聞こえた瞬間にちょっと「プチっ」ときた
 
音のする方へいってみると
もののみごとに生徒がグラインダーでバッテリーをカットしている
「おいっ」
「さっきおれはなんて言った」
と切れかけで、静かに聞いた
「のこぎりではきれないです」
との返答
そこには、のこぎりがないので
「試したのか?」
・・・無言
 
「チッ」とわたしが舌打ちして、
近くにあるドアを思いっきり叩いてその場を離れた
 
シーン・・・
 
工場が緊張感に包まれた
 
その生徒を呼んで、この安全作業の大事さについて
特に
報告、連絡、相談
大切さについて伝えた
 
一緒のチームで学んでいるので、これは絶対だということ
 
 
インドネシアでは、きちんと厳しく叱れる人が少なく
叱られる方も、叱られる事になれていない
 
叱る方は、きちんとその重要性を伝えないといけないし
叱られる方は、愛情をもって叱ってくれてるんだと気がつかないといけない
でないと、ただただ関係が悪くなって
距離が離れていくだけだ
 
この学校は自動車の事だけを勉強する学校ではなく
それ以前に社会人になるために
とても大事なことを身に付ける事ができる
学校だと思っています