上田浩之のインドネシア奮闘記ブログ

インドネシア スラウェシ島 バンタエン という周りに日本人がいない地で生徒17人への自動車専門技術、ソフトスキルの教育を行い日本でも通用する自動車エンジニアに育つまでを綴ったブログ

2016年12月 活動記録

7月20日から開講した自動車課ですが、早くも1学期が終了しました。

約5ヶ月間とゆう長いようで短い期間でした。授業が始まる前に、日本から準備だけはしっかりとしていきましたが、2年間の中では1学期がおそらく一番大変だろうと覚悟をして臨んだ1学期目でした。予想した通り大変ではありましたが、充実した1学期になったと思います。

今までの仕事では、もちろん店舗とゆうチームでやっているのですが、意識としては、自分の仕事をきっちりとすることだけを考えて仕事をしていたように思います。

しかし、BANTAENGでの活動は、全体を管理しながら、生徒を指導し、授業を教える。

それらを同時にしなければいけません。さらには、まだまだスムーズにでてこないインドネシア語で全てを行うとゆう事は、非常に根気のいる仕事だったと思います。

この2年間真剣に取り組んでいますので、夢の中でも生徒がいつも出てきました。今まで大きく叱った事は2回ありました。その時も本当にあの叱り方でよかったのだろうか?他に叱り方はなかったのだろうか?どこまで伝わったのだろうか?私の頭の中はいつも疑問でいっぱいでした。自分の中でしか答えは出せないのですが、こうかなと思った事はあります。まだまだ、疑問はたくさんあるのですが、指導の仕方とゆう事に関しては、正解はないのではないかと思います。もし正解があるのであれば、世界中の人が間違った事をせず、全員が正しい行いができるのではないかと思います。

そもそも正しい考え方ってなんなのだろうか?正しい考え方とゆうのは、今までの自分自信の経験や自分周辺のみの環境や知識から、自分が正しいと判断した事が正しい、その今までの環境から抜け出た時に、今まで正しいと思っていた事がもしかして、他にもっと正しい考えがあるのではないか?と思う事がしばしばありました。生徒が17人いれば、それぞれ今までの環境や考え方、捉え方が違うわけですし、もちろん、一緒に仕事をしているマネージメントもそうです。そう考えた上で仕事を行うようにしました。文化の違うこの国で自分の正しいと思う事ばかりを通し過ぎてはうまくマネージメントできないと思いました。もちろん、自分の考えを突き通す事も必要ですが、それもきちんとタイミングや状況を判断して、ここぞとゆう時にズバッと言う必要があると思います。

 

先日、エンジニアとしてもっとも大切にしなければならない安全対策を怠りました。

安全対策を怠ったせいで、生徒が指の怪我をするという事故が起こってしまいました。どんなに良い学校になり、優秀な生徒になったとしても、生徒の一人でも怪我をして、もしも、指などがなくなるなどの、重大な事故が起きてしまったら、エンジニアという夢をもつのではなかった、この学校に来るのではなかったという後悔しか残らないと思います。そんな生徒を出さない為にも、安全について真剣に考え、今後一切出さないようにしていきたいと思います。

 

1学期の専門授業に関しては、駆動装置、走行装置、電子理論、電装部品、エンジン学科の基礎を行いました。1学期で2回の試験を行いました。試験の方法は1セクション20分の4セクションで、合計80分の試験を行いました。形式としてはトヨタ自動車専門学校の試験や、トヨタでの実技試験と同じような方法で行いました。1セクションの時間が短いので生徒も必死で試験を受けていました。ただ、限られた時間で試験問題を行うので、いつもは落ち着いてできるのが、焦ってしまい、エンジンスターターの分解組付けでは、組付け時にスターター取付けに必要なスプリングが弾け飛んで行方不明になったり、試験前に何度も名前の記入を忘れないように、と言っても3、4人は名前がなかったり、学科問題で珍回答があったりと、いう結果になりました。生徒ができないのは、自分の授業の進め方が良くなかった事も原因として考えられます。授業中では、質問がたくさんあり、構造の説明などを生徒にさせると答えられるのですが、しばらくすると忘れてしまうようです。私自身もできてないのは予想外でしたので、これは早急に対策を考えなければならいと感じました。その中でできる人はどんどんできるようになっていくので、できる生徒とできない生徒の差がどんどん開いていってしまいます。できる生徒は今までのやり方でいいですが、できない生徒に対してどのようにフォローをしていくのかを考えなければなりません。授業中理解したかどうか、その都度確認をするのですが、その時は理解しているようなのですが、数日経つと忘れてしまう。復習しなさいとアドバイスをしますが、素直に聞かない生徒もいます。なぜ素直に聞かないのだろうと考えているうちに、自分がトヨタの専門学校時代の事を思い出しました。授業が終わったら授業から解放されてゲームばかりをしていまいした。それを思い出すと、自分も人の事は言えないと思いました。ただ、レポートの宿題がありました。一つの単元が終わる事に何十枚とゆう数のレポートを強制的に提出しなければならないので、しょうがなくしていました。毎日、嫌だと思いながら行ったレポートがあったからこそ、毎日の継続で少しずつ身についていったのだと思います。ですので、最初は嫌々でもいいので、毎日継続しなければならないシステムが必要だと感じました。ですので、2学期目は定期的にレポートの作成のスタート、そして、ミニテストの実施、そして補修とゆうように、2学期目からは、より勉強ができる環境にしていこうと思います。

ただ、そうした場合に、中にはモチベーションが下がる生徒が出てくると思います。そこはしっかりと一人一人の意見をしっかり聞いて、生徒の夢が叶うような方向に導いていけるように、協力をしていきたいと考えています。

なにか新しい取り組みを行うと、必ず何かしらの結果が発生します。その結果について、傾向と対策をしっかり行い、みんながしんどいながらも楽しく生き生きと勉強できるような環境を作っていきたいと思います。

最近では6名の生徒インストラクターともしっかりコミュニケーションがとれるようになってきました。ある事がきっかけで自主性を持って動き出しました。試験を行った結果を発表する際、生徒一人一人順番に個人面談を行いました。一人おそらく20分くらい私と生徒の二人でじっくり話しました。あなたの夢はなんですか?あなたの目標はなんですか?なぜそうなりたいのですか?あなたの現状はここですが、このままいって大丈夫ですか?どうする必要がありますか?私もあなたの夢が叶うように応援しますので一緒に頑張りましょう。としっかり生徒一人一人の考えを聞きました。その後、インストラクターとのミーティングを行い、一人一人の生徒の事を話しました。あいつはそうゆう風に思っていたのか?あの子の夢は日本に行く事だったのか。など、初めて知った事がたくさんあったようです。そのミーティングの後から生徒インストラクターも、自主性を持って仕事に取り組むようになりました。おそらく私のやり方に賛同してくれたのだと思います。推測なのですが、今までヒロさん、ヒロさんと、持ち上げるように話しをしていたのですが、心の中では少し距離を置いている人もいたのではないかと感じました。

2学期目からは、どのような仕事が一緒にできるかが楽しみです。インストラクターと仕事をする上で、信頼関係はとても大事だと思います。そのなかでも、誰かがどうにかしてくれるとゆうのではなく、自分がどうにかしないといけない。とゆう自主性を持って仕事を行う事がとても重要です。2学期の細かい中身についてもしっかりと計画を立てて、生徒達が自主性をもって勉強ができるように頑張りたいと思います。

 

5ヶ月ぶりに日本に帰国させて頂きました。インドネシアに長期滞在すると非常に日本の素晴らしさがよくわかります。それと同時にインドネシアの方が、勝っていると感じる事があります。それは活気です。大人も子供も本当に活気があります。私は活気とゆうのはとても大事な事だと思います。

活気という言葉を辞書で調べると、「いきいきとした精気・勢い」です。

活気は人を元気にしますし、活気は人に移ります。

自分自身の人生ですので、今まで以上に濃い経験をして活気ある人生を送っていきたいと思います。そして、いつも応援してくださったり、暖かい言葉をかけてくださり本当にありがとうございます。2学期目も1学期以上にがんばりたいと思いますので、今後も応援をよろしくお願いします。