上田浩之のインドネシア奮闘記ブログ

インドネシア スラウェシ島 バンタエン という周りに日本人がいない地で生徒17人への自動車専門技術、ソフトスキルの教育を行い日本でも通用する自動車エンジニアに育つまでを綴ったブログ

専門科目


授業に関しては走行装置のリヤブレーキ、サスペンションはすでに終了し、現在は駆動装置のディファレンシャルとマニュアルトランスミッションを行っています。リヤブレーキドラムのブレーキシューの分解組付けでは、女子生徒も7分程でシューの交換ができるようになりました。授業ではどのようにするとやる気になって取り組む事ができるかを考えています。
ドラムブレーキの分解組付けでは、トーナメント方式にして、生徒の中で誰が一番早く、正確に作業ができるかを競いました。
終了時に4Sをしなければプラス1分。工具を直接床に置くとプラス30秒など、ゲーム形式にして工具の使い方、4Sなどを体に覚えさせるようにしています。
マニュアルトランスミッションでは、ギヤの一つ一つまでバラバラにして、それぞれの部品名称、役割、構造研究をグループ毎に行いました。シンクロナイザーリングの役割は?もし破損するとどのような現象が起こるのか?私がお客様役で質問攻めにします。
それを実際のマニュアルトランスミッションで説明させます。このお客様役をするとゆうのは、非常に効果的で構造を詳しく知っていないとわかりやすく説明をできませんし、言葉遣いも気をつける。そして何より実践的なので、生徒のモチベーションがあがります。
 
マニュアルトランスミッションやディファレンシャルに関しては、私もとても勉強になりました。生徒に教えるので、自分自信がもちろん構造については詳しくないといけません。日中は朝から夕方までは授業をしますので、休みの日に学校でマニュアルトランスミッションやディファレンシャルを久々にバラバラにしました。日本ではオートマチック車が主流になっているので、ここまでバラバラにしたのは専門学校以来です。ここまで分解をすると、構造研究がとても理解しやすく、それぞれの役割や、もしこの部品に異常が発生するとどのような現象になるのか?とゆうのが推測をしやすく、修理書などを見て理解するよりも、実物の方が記憶に残り、なりより実戦的です。改めて感じるのが教材があるのが本当に大事なのだと感じました。部品をよく見て、構造を研究する。役割を推測して、答え合わせをする。そしてお客様役の人にその構造をアウトプットする。インプット→アプトプットまでを行う事によって、自分の理解の不十分な所、苦手な所を明確にし、インプットから繰り返す。そのような授業スタイルで今後進めていこうと考えています。
 
残り3日で1学期のシャシーが終了します。シャシーの授業終了後には、テストを行う計画をしています。
現在このテスト問題の作成をしてます。テストの内容を考え、解答用紙を作成し、評価欄も作成します。フォーマットから作成し、それをインドネシア語に翻訳する。といった作業を行っています。なかなか大変な作業ではありますが、こう自分で色々とやってみると、インストラクターの大変さとゆうのを身にしみて実感します。自分がここまで成長できたのは、決して一人だけで成長できたのではなくて、本部のインストラクターや、店舗で関わって頂いた方達がいたからこそここまで成長できたのだと思います。BLK BANTAEBGでは、はっきり言って頼れる人は誰もいません。一緒に授業を行っているインストラクターとは、基本的に考えも合いません。試験もこのようなやり方でやります。といってもそれは賛成できないと言われます。しかし、私は自分のやり方が正しいと思っていますので、半ば無理やりではありますが、自分のやり方を押し切っている状態です。他のBLKから来たインストラクターのゆうやり方で授業を行うのであれば、BLKマカッサルにいけば学ぶ事はできます。私がここで2年間滞在し、授業を教えるとゆう存在意味を考えるのであれば、やはり私は私のやり方で授業を行っていきたいと思います。
 
最後は少し愚痴っぽくなりましたが、ここでは非常にやりがいを持って仕事が出来ています。生徒も少しずつ変化が現れてきて、自分達で考えて行動が出来るようになってきています。残りはまだ21ヶ月残っていますので、どこに行ってもやっていけるような人間に育てていきたいと思います。