上田浩之のインドネシア奮闘記ブログ

インドネシア スラウェシ島 バンタエン という周りに日本人がいない地で生徒17人への自動車専門技術、ソフトスキルの教育を行い日本でも通用する自動車エンジニアに育つまでを綴ったブログ

この仕事が好きだから

8月30日   この仕事が好きだから

プアサ(断食)が終了してと、日本のお正月のように挨拶をする。
ここ、マカッサルのウリパの工場では、車両の販売と、サービスは離れた位置にある。
なので、通常通り業務をしていると、ほとんど顔を合わすことはない
私も数える程しか営業の事務所に行った事はない
先日は、その挨拶の為に、販売スタッフがサービスの工場に来ていた。
そして、毎朝行っている朝礼の後に、全てのスタッフが全てのスタッフと握手をして顔を見て挨拶をしていた。おそらく100人程はいただろう。
私もその中に入っていたので、写真では残せていないが、その光景がとても印象に残っている。

日々働いている、エンジニアとよく話しをする。
先日は、入社してまだ6ヶ月程の新人スタッフがマニュアルの車に必要なクラッチディスクの交換をしていた。これは車が走る為にはとても大事な部品で、車が走る事により、日々少しずつ消耗していく部品なので、定期的な交換が必要な部品なのだ
そのエンジニアになぜエンジニアになりたいと思ったの? 
って聞いたら、この仕事が好きだから!!
と、とても輝いた目で答えた
ここまで、とびっきりの笑顔で、その言葉を聞くのは始めてだった
ふと、お客様の立場になって考えてみた。
私が、お客様の立場であれば、例え新人でありまだまだ、技術では未熟であっても、こんなに汗を流して、一生懸命自分の車に取り組んでくれている 
やはり、そういうエンジニアに自分の車をお願いしたくなる。
それは、満足を超え、感動になるのではないだろうか?
そして、そのエンジニアの今後の成長を見てみたい!そのような気持ちに自然となった。

ここマカッサルで働いていて、よく自分と比較する事がある。
私は今まで、本気でそのような気持ちで仕事に取り組んでこれたのだろうか?
やらされているという、気持ちで仕事に取り組んでいなかっただろうか?
そして初心に戻り、沢山ある職業の中でなぜエンジニアという職業を自ら選択したのだろうか? 今後、自分はどのような道を選択して行きたいのか?
28年間生きてきて思うのが、人生は選択の連続で、そして、選択をしているのは他のだれでもない、全て自分だと思う。だから、自分が選択した事には責任を持って行動をしたいと強く思う。
自分が選択した事に対して愚痴を言うのは自分の選択した事を否定しているようで、
なにか寂しい気持ちになる。でも、人間なので、たまには愚痴を言いたくなる時もある。 そんな時には、ウリパのエンジニアの素敵な一言!!

 この仕事が好きだから!

という言葉を思いだし、また初心に戻って考えれるようにしたい。
沢山いいことを考える事が出来た、素敵な一日だった


$ひろの道
ひろの道
ひろの道

ようやく完成した、ネジを入れる為の箱。 これで少しでも仕事がしやすくなればいいなと思う。