上田浩之のインドネシア奮闘記ブログ

インドネシア スラウェシ島 バンタエン という周りに日本人がいない地で生徒17人への自動車専門技術、ソフトスキルの教育を行い日本でも通用する自動車エンジニアに育つまでを綴ったブログ

真剣勝負! のつもりが・・・

7月10日

前回日記を書いてから、10日ぶりに日記を書いた。
なんだかんだ、40日が経過しようとしている。ここに来て思うのが、時が経つのが本当に早い。
日本語も週一回のペースで教えている 
それにともない何か、日本の文化も伝えたいと考えていた。そこで思いついたのが、箸の使い方だった。 
ちょっとしたゲームを考えてみた。 お皿に乗せた、小さな豆を1分間で何個移動する事ができるかのトーナメントをしてみようと考えた

参加者は20人程になり、かなりの人数になった。一番になった人が私と対戦するようなトーナメント表だ
すごい真剣に、練習する人もいれば、買ってきた豆をひたすら食べる人もいる。そんな中トーナメントは開催された。 
よーいスタート!!の合図で開催された。普段インドネシア人はみんな、右手を使ってご飯を食べている。 箸は使わないので、これは難しいかなと思ったが、意外にも器用に箸を使って、豆を運んでいる。
多い人では、1分間に30個近くも豆を運ぶ人もいる。
トーナメントを勝ち上がってきたのは、オガさんという、日本でいうエンジニアリーダーで、インドネシア人にしては少し無口だけれども、今まで数々の試練を乗り越えてきただろうと思われる貫禄がある。ウリパの中でもすごく頼れる存在がオガさんだった。
いよいよ、オガさんと私の対戦になった。
「3.2.1」 の合図でスタートされた。
日本人VSインドネシア人 この戦いには負けられないプライドがあった。
スタートされて、50秒が経過した。私の方がリードしていた。
ところが、エンジニアみんなが、私の移動済の豆を食べだしたのだ!
たぶん、負ける事が悔しかったのだろう
結果、勝敗は引き分けという事になった
どこの国も、負けず嫌いという所では一緒なんだなぁと感じた

約40日近くウリパのスタッフと共に同じ時間を共有してきた。
秀さんの好きな言葉の中にもあるように、同じ時間を共有して、少しずつ絆が出来てきたような気がする。 困っているスタッフには、声をかけたり、手伝ったりして、私が困っていると、同じように、声をかけてくれたり、手伝ってくれたりする。
時には少し厳しい言葉を言われて、悔しい思いをする事もあるが、それもまたいい経験だ
ひろの道
ひろの道