上田浩之のインドネシア奮闘記ブログ

インドネシア スラウェシ島 バンタエン という周りに日本人がいない地で生徒17人への自動車専門技術、ソフトスキルの教育を行い日本でも通用する自動車エンジニアに育つまでを綴ったブログ

引越し

9月11日  引越し

先日の日曜日に、アパートの子供の引越しがあった。
私の隣の部屋の、1部屋だけで6人で生活していて、もうすぐ子供も生まれるようになるので、引越しをするようになったのだ。 
それで、私も引越しを手伝う事にした。
新しい引越し先は、とても綺麗と言えるものではなく、電気はあるが部屋はとても暗い。
二階の部屋もあるのだが、階段は全て斜めを向いていて、登るときに気をつけなければ、すぐさま足を滑らしてしまいそうだ。
二階に上がると部屋あるのだが、薄い木で2階を作っていて所々下の部屋が見えて、所々クギが出ていた。 小さな電気が一つしかないのだが、謎のスイッチが沢山ある。
電気を通す配線に至っては、テープを使用してつないでいる所もあった。
 
引越し先を言葉で表すとこんな感じの場所だった。
トイレの壁が緑色で、特に汚く電気も小さいので本当に暗い。トイレと言ってもこの小さな部屋で体を洗うのだ。水道もそこはないので、隣から水を汲み、バケツに水を溜めて、体を洗う。 インドネシアでは普通なのかもしれない。
私も、先日の旅行先のホテルで、本当に久しぶりに(約2ヶ月ぶり)にお湯で体を洗う事が出来た。 今のアパートではもちろん、ボイラーというシステムはなく、毎日水で体を洗っている。 今では、当たり前になってしまったが。。。
なにせ、そのトイレが暗いので、ペンキで色を塗ることにした。
緑から白色へ、一度塗っても、まだ綺麗な白色にはならないので、2度塗りをしてようやく、綺麗な白色になった。 しかし、一部の壁では、塗っても塗っても壁がポロポロ剥がれてきてとても苦労した。 ようやく塗り終わってみると、初めの時と比べて、とてもトイレが明るくなった。 そして、その家族からありがとうって。 とても感謝された。
私は、インドネシアでの家族だと思っているから、当たり前の好意だと思ってしているのだが、改めてこう感謝されると何か照れくさくなる。
しかし、借り家をペンキで塗るのはいいのだろうか?? 日本では、そういう仕事は全て業者の仕事で、住む本人はなかなかそういう事は出来ない。
インドネシアでは、自分の身の周りの事で、自分で出来る事は自分でするのが、当たり前になっている。実際にそれをしてみて、ペンキを塗る事の大変さもわかり、そうする事により、綺麗に使おうという気持ちも芽生えてくる。
日本では時間に追われて、そういった気持ちを忘れがちだが、実際に自分がその環境に立ち会う事により、改めて、身近な事に感謝して、綺麗に使いたいと思った。





ひろの道
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